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仮想化の負の側面

最近巷で流行の仮想化。
個人的にはいい傾向で、楽しいと思うのだが、
その負の側面がまとめられているサイトがあったのでメモと紹介と感想。

仮想化は甘くない@ITProより。

割高になることもある仮想化のコストから省略しつつ抜粋)
■コストは本当に安くなるのか?
 ●機器と人件費、そして仮想化ソフトウェアとの価格の比較
  仮想化していない通常のシステムの価格:4700万円
  サーバ100台を20台に集約した場合の価格:4940万円
  (実は集約しないほうが安い!)
  サーバ100台を10台に集約した場合の価格:3570万円

  実は導入する仮想化ソフトウェアが、
  ハード本体と少しの人件費より高いんじゃないって問題。

  ただ、低コストの仮想化ソフト(MSのHyper-V、Oracle VM)が登場すれば、
  仮想化ソフトの割高感は急速にぬぐい去られるだろうとのこと。
  (Hyper-VはWindows Server 2008」に数千円の費用追加で利用できる。)

 ●ストレージの価格
  仮想化ソフトのライブマイグレーション(VMotionとか)を使うには、
  ストレージが必須になる。
  ライブマイグレーションを利用するなら、
  外付けストレージ代として1000万円から2000万円は必要。

仮想化できないサーバーから省略しつつ抜粋)
■ハードウェアリソースは効率良く使えるのか?
 ●CPUの劣化原因
  例えばCPU使用率20%のサーバー4台を1台に統合すれば、
  仮想化ソフトのオーバーヘッドを除いた単純計算では、
  使用率が80%に高まり資源を有効活用できるはず。

  ところがある仮想マシンに仮想CPUを4個割り当ててしまうと、
  実マシンのCPUが4個同時に空かない限り処理の順番が回ってこない。
  そしてスケジューリングの効率が極端に劣化し、
  仮想マシンの処理性能が低下する。

  性能を重視する際は、
  仮想マシンに割り当てる仮想CPU数の合計は
  実マシンのCPU数(コア数)以下にとどめるのが賢明とのこと。

 ●I/O
  OSとハードの間に仮想化ソフトが入る分、
  CPUの動作モード(リング)遷移が増えてI/O性能の劣化は避けられない。
  (リング遷移にかかる時間はインテルの最新CPUで350ナノ秒程度だが、
   ちりも積もれば山となる。)

  Xenは「仮想ドライバ」と呼ぶ特殊なソフトを使ってリング遷移を減らしている。
  とは言えハードを制御する物理ドライバに仮想ドライバの処理を変換するため、
  仮想ドライバを使ってもオーバーヘッドをゼロにはできない。

  カシオ計算機は同社の既存システムで
  実際に発生しているI/O処理をXenでシミュレーションしたが、
  性能劣化の度合いが10%程度出ており、
  処理がより多いシステムでは性能劣化の度合いは10%よりも大きくなる可能性が高い。
  他にも新日鉄ソリューションズがVMwareによる仮想マシンで検証したところ、
  最大で5割程度の性能劣化が生じたという。

■その他問題点
 仮想化で動作しない・保証されないソフトから省略しつつ抜粋
 ●動いても自己責任
 ●ライセンス体系が不明確
 発展途上にある仮想化の可用性から省略しつつ抜粋
 ●実マシンが逝ったときの復帰が、コールドスタンバイ。

■その他のメモ
 ●成長市場ではある
  調査会社IDC Japanの調査では、
  仮想化ソフト国内市場は年率39.8%の成長を続け、
  2011年には310億円規模に達する予測。
 ●仮想化の注意点
  仮想化を成功させるために
   (1)サーバーを集約する効果があるのか
   (2)ソフトは正常に動作するのか
   (3)信頼性は確保できるのか
  を確認する必要がある。

うかれてばっかじゃなくて、こういうことも考えておかないといかなって思いました。

コメント

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