スキップしてメイン コンテンツに移動

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達 G・パスカル・ザカリー 日経BP社

スクラッチで開発する場合、
ソフトウェア会社以上のプログラミング能力、マネージメント力が必要になると思うのだが、
現実としてそのようなSIerはない気がする。

まして本来であれば一発でいいものなんて作れるわけが無いはずなのに、
バージョンアップされることもない。
あっても5年に1回と、10年に1回の刷新で、
それもまた前と同様に0からの新規と同じ。

企業で使われているシステムというのは、意外にしょぼいのかもな。

以下抜粋。
○私が本当にやりたかったのは、コンピューターを使うことであって、
 コンピューターで問題を解決することではなかった。(P.19)

○自分の成功から学んでいく。次の機会にはもっとうまくやる。
 そのたびに、ひとつ上のレベルに上っていく。(P.27)

○経営管理のプロにソフトウェア・チームやソフトウェア会社の管理を任せると、
 悲惨なけっかになる。
 有望なソフトウェアとくずを見きわめることも、
 スケジュールや製品設計を評価することもできない。(P.45)

○ゲイツの最大の長所は、柔軟性にある。
 ぴったりの時期に、たくみに進路を変える。
 絶対的な基準にしがみつく人間が多い世界で、
 ゲイツは首尾一貫性よりも、
 正しい行動をとることを選ぶ。(P.45)

○最初は成功したソフトウェア会社が、
 コードを知らない管理者の失敗で急激に転落した例はいくつもある。(P.145)

○NTを使いつづけたい。
 自分たちでバグを経験したい。
 そうすれば、早く修正できるだろう。(P.177)

○泳げないヤツは沈めばいい(P.180)

○カトラーは、オペレーティング・システムを開発するときは、
 機能を増やすより、スケジュールを短縮するべきだと考えている。
 最初のバージョンは、機能を減らしても、早くリリースした方がいい。(P.183)

○猛烈にはたらき、最初の一年間で一万五千行のコードを書いた。(P.194)

○グループの中での力は、肩書きによるものでも、才能によるものでもなく、
 「何を達成したかによる」とカトラーは信じている。(P.255)

○自分に怒りが向けられたら、なるべく早く、だれかに罪を転嫁するのがいい。(P.259)

○コードを書いているにしろ、遊んでいるにしろ、
 いつもキーボードをたたいているプログラマーが多いのは、
 コンピュータがおもしろくてたまらないからだ。(P.276)

○息子はしぶしぶドアを開けながら言った。
 「試合が終わったときに来てくれるんだったら、
  おもちゃを全部すてるって約束するんだけど」。
 この言葉に、「ナイフを胸につきたてられたように」感じた。
 その日は一日、息子に付き合うことにした。(P.272)

○「ほとんどのプロジェクトでは、
  当初のバージョンはほとんど使い物にならない。
  あまりに遅いか、あまりに大きいか、あまりに使いにくいか、
  あるいはこの三つの欠陥を三つともかかえている」(P.292)

○ラシッドは科学者のように考える。
 なにが可能なのかを考える。
 カーネルにページングを取りいれて、『どこがこわれるのか、みてみよう』と言う。
 こわれた部分は、ページングをやめればいい。
 これに対してカトラーは、エンジニアとして、状況を検討している。
 解決策をあらかじめ設計しておこうとする。
 どの部分でページングが使え、どの部分で使えないのかを、あらかじめ決めておく。
 こうすれば、信頼性の高いソフトができる。(P.318)

○忘れてはならない。
 いまが人生で最良のときなのだ。
 いまはそう思えないかもしれない。
 しかし、何年かたって振り返ってみれば、
 自分たちがなし遂げたことに驚嘆するようになるだろう。(P.350)

○会議に参加している幹部のほとんどは、
 あるバグを取り除くべきかどうか、
 判断できるわけではない。(P.362)

コメント

このブログの人気の投稿

Excelのマクロの差分もGitHubみたいに見たいよね

なんやかんやでまだ残っているExcelマクロ。修正したはいいが、差分が・・・。 Google先生に聞いてみるとWinMergeでできるらしいが、なぜかうまくいかない。 そう、WinMergeもExcelもバージョンが新しくなっていたのでうまくいかなかったみたい。 前提は Excel 2013 WinMerge 2.14.0-jp63 over です。 以下差分を確認するための手順です。 WinMerge をインストール ここから WinMerge の2.14.0-jp-63 より新しいバージョンをダウンロード 画面に従ってぽちぽち押していけばいい。 ただし・・・このときに必ずカスタムインストールで プラグイン にチェックを入れること!!(このプラグインを利用します) WinMerge のプラグインの設定変更(やらなくてもOK) WinMerge を起動 プラグイン → プラグインの設定 → CompareMSExcelFiles.sct をダブルクリック ”ワークブックの情報を複数ファイルに展開する” にチェックを入れる Excel の設定変更 ファイル → オプション → セキュリティセンター → セキュリティ センターの設定 ボタンを押下 マクロの設定 を選択 ”VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する” にチェックを入れる WinMerge で差分を表示する WinMerge を起動して、比較したいファイルを二つ選択する プラグイン → 展開プラグインの選択 → ファイル展開プラグイ に CompareMSExcelFiles.sct を選択して OK ボタンを押下する 各シートの差分と合わせて、*.bas の形式でマクロの差分が表示される(はず)

間違ったフォーマットのプログラムじゃないんだけど

以下エラーに対し、 ファイルまたはアセンブリ 'SSPI'、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。間違ったフォーマットのプログラムを読み込もうとしました。 以下環境で対応した話です。 VisualStudio2012(C# ASP.NET MVC4.0) IIS7.5 とあるところのdllを使用中 ASP.NETをIISに発行しようとしたら、上記エラーが発生。 他のプロジェクトでは問題なく発行できているのに、 何かと思ってみたら、google先生に尋ねてみると、 DLLファイルの対象プラットフォーム(32bit/64bit)が異なる とのことでした。 このサイトでは対処方法として、 運用環境のプラットフォームに合わせ、適切なランタイムファイルを配布してください。 と記載されていますが、今回の私のようにとあるところのdllを使用している場合などは、 そうもいかない場合もあるでしょう。 そこでdllを変更できない場合には、 IISのアプリケーションプールの設定で、 32bitアプリケーションを有効化してあげることで対応できます。 以下手順です。 コントロールパネル → 管理ツール → インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー を起動します。 変更したいアプリケーションを右クリックして、詳細設定を選択します。 32ビットアプリケーションの有効化をTrueに変更します。 もう一度発行します。 ここまでです。 簡単だけど知らないとなかなかはまるかなって気がしますね。 独特のくせなのかもしれません。 そして、次なるエラー発生中です・・・。

SQLServer2008でのトランザクションログの切り捨て方

SQL Server 2008でとあるDBのトランザクションログが一杯に。 BACKUP LOG DatabaseName WITH TRUNCATE_ONLY を使ってトランケートしようとしたら、 'TRUNCATE_ONLY' はBACKUP オプションとして認識されません。 との冷たい返事。2008で廃止されていたのを忘れていた。 SQL Server 2008 で廃止されたデータベース エンジンの機能@MSDN そこでヌルデバイスを使用してバックアップを取得する方法で、切り捨てを試みる。 BACKUP LOG DatabaseName TO DISK = ‘nul’ GO するとまた冷たい返事。 現在、データベースのバックアップが存在しないので、BACKUP LOG を実行できません。 2008では過去にフルバックアップを取得しておかないと、ランザクションのバックアップが取得できないことを忘れてた。てなわけで、まずはデータベースのフルバックアップを取得して、 BACKUP DATABASE DatabaseName TO DISK = ‘nul’ GO もう一度トランザクションのバックアップをして、やっと切り捨てれた。最初から単純にしておけばよかった・・・。