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C#とLeapMotionでカーソルを操作する

Leap Motion: Move Cursorを参考に、 C#とLeapMotionを使ったカーソル操作のためのコードを、 なるべく簡素に記述します。

※VisualStudio2012を利用しています。

  1. LeapMotion用に、dllの参照などを設定しておきます。
    LeapMotionをC#で使う方法を参照。
  2. Consoleアプリケーションを作成します。
  3. マウスを動かすためのWin32APIを呼び出すクラスを準備します。
  4. using System.Runtime.InteropServices;
    
    namespace MoveCursor
    {
        class MouseCursor
        {
            [DllImport("user32.dll")]
            private static extern bool SetCursorPos(int x, int y);
    
            public static void MoveCursor(int x, int y)
            {
                SetCursorPos(x, y);
            }
        }
    }
    
  5. LeapMotionの動作の根幹となるクラスを作成します。
  6. using System;
    using Leap;
    
    namespace MoveCursor
    {
        class LeapListnerMin : Listener
        {
            public override void OnInit(Controller cntrlr)
            {
                Console.WriteLine("Initialized");
            }
    
            public override void OnConnect(Controller cntrlr)
            {
                Console.WriteLine("Connected");
            }
    
            public override void OnDisconnect(Controller cntrlr)
            {
                Console.WriteLine("Disconnected");
            }
    
            public override void OnExit(Controller cntrlr)
            {
                Console.WriteLine("Exited");
            }
    
            public override void OnFrame(Controller cntrl)
            {
                Frame currentFrame = cntrl.Frame();
    
                // スクリーンに一番近い指を取得している。
                Finger finger = currentFrame.Fingers[0];
                Screen screen = 
                    cntrl.CalibratedScreens.ClosestScreenHit(finger);
    
                // スクリーンとLeapMotion上の指の位置を合成するために、
                // 一度正規化している。
                var xScreenIntersect = screen.Intersect(finger, true).x;
                var yScreenIntersect = screen.Intersect(finger, true).y;
    
                // 上記で取得した値を元に、指の位置をマウスの位置へ計算する。
                // LeapMotionの場合、x軸・y軸の0は画面左下になるため、
                // y座標をscreenHeitPixelsから差分を計算する必要がある。
                var x = (int)(xScreenIntersect * screen.WidthPixels);
                var y = (int)(screen.HeightPixels - 
                    (yScreenIntersect * screen.HeightPixels));
    
                MouseCursor.MoveCursor(x, y);
            }
        }
    }
    
  7. 最後にMainを作成します。
  8. using System;
    using Leap;
    
    namespace MoveCursor
    {
        class Program
        {
            static void Main(string[] args)
            {
                Controller cntrl = new Controller();
                LeapListnerMin leapListner = new LeapListnerMin();
    
                cntrl.AddListener(leapListner);
    
                Console.WriteLine("Press Enter to quit...");
                Console.ReadLine();
    
                cntrl.RemoveListener(leapListner);
                cntrl.Dispose();
            }
        }
    }
    
  9. あとは実行すれば手でマウスカーソルが動かせるはずです。
次回はUnityとLeapMotionの組み合わせを記載する予定です。

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